<月刊AMI>2004年10月号 Vol.39 ■△▽●○□

1。最近感じること・・「新しい流れ」について


9月はプロ野球の「スト」と「イチロー」が話題になりました。前者は、オーナー側の横暴をファンを巻き込んで勝ち取った感じがします。パ・リーグのプレーオフなどを見ていると面白さでは、セの中日優勝より勝っていると思います。この「変革」の波が押し寄せているのです。「イチロー」や「松井」も同じですが、最多安打数を更新する、片やは、3割30本で名門ヤンキースの4番を打つなど、大リーグでの活躍であります。年棒の問題があるのなら、日本から大リーグに移籍すればいいのです。1試合平均1万5千人程度の観客動員で経営ができる方策を見つければ、いいのです。確かに、この世界でも「新しい潮流」が起こっていると実感できます。 次世代に向けてSHIFTして欲しいですね。


2。ビデオ連動、ちょっと役に立つヒント・・「3惚主義」

営業関係のコンサルタントで営業会議や商品会議に参加して、お客様の「動き」を作る仕事をしています。この活動を通じて感じることは、皆さんに「バツ」の発想がしみついている事です。「売れない」という理由づけは上手ですが、「前向く」話には具体性が伴って来ない傾向があります。こういう状況から脱出させるのが私の仕事です。

私は、IBMの創業者であるT.ワトソン氏の「自分の職業がNo.1であるという誇りをもち、次に、自分の商品がNo.1であると確信し、最後に、自分の会社がNo.1であると確信する」という言葉を使ってお話しています。この3つ(職業・商品・会社)の要素をすべてNo.1と言えるには、かなりの条件が揃わないと難しいものですが、重要なポイントであります。

ところが、私どものお客様は中小・中堅規模の問屋さんが多いのですが、このクラスでは、トップすらこの「3つのNo.1」全てに自信がない場合が多いものです。そういう状態ですから、社員さんにこれらを求める事が酷な場合が多いものです。しかしながら、これらを少し「視点」を変えて見ると、案外、No.1主義を目指すことができるようになれるのです。

それは、「職業に惚れる」「商品に惚れる」「自分に惚れる」という「3惚主義」です。自分が選択した職業、例えば、営業職という風に置き換えると「営業」ということでNo.1を目指し、「営業」が好きになり、惚れ込んで行く事が可能になります。次に、「商品に惚れる」は一番重要な要素であります。売れるという事が一番なのですが、その商品が生み出す「効果」でお客様が「幸せ」になれる事が加わると「商品に惚れる」も実践できます。やはり、他人の役に立つことが一番の喜びになります。最後の、「自分」ですが、現実的に、これが難しいのです。「自分に惚れる状態」をなかなか定義できないのです。私は、便宜的に、「金持ち」になるという視点でお話をしています。何事も最後は「金」がモノを言う時代です。

このように、「会社」という存在がT。ワトシンの言葉から無くなってしまい、「自分」という言葉に変わっています。T。ワトソンの栄光に包まれた時代とは条件が違っているのです。現在のIBMで、T。ワトソンの言葉を実践している「ミスターIBM」はどれ程いらっしゃるでしょうか。少し、疑問に思います。それ程に「会社」という存在が薄れてきたのです。私は、「ミスター・コンサルタント」を目指します。あなたも「ミスター(ミズ)○○」の○○を見つけて、「天職」として生涯の目標を立てて、実現に向かいましょう。



3。さいごに・・「仕込み」について

秋にはいりました。「実りの秋」と言います。収穫という一連の流れで最終仕上げです。一般に、1年のスタートは「春」を思い浮かべますが、実は、「冬」が正解なのです。「冬」という仕込みの期間があって、「春」の「開花」、「夏」の「生育」、そして、「秋」の「収穫」と流れるのです。多くの企業で、来年の計画を立てられていると思いますが、本当に、重要であります。今、「実り」があるうちに、厳しい「冬」に仕込む「ネタ」を探す事が重要なのです。「忙しい時に」というのがポイントであります。この姿勢で、人生にチャレンジするのがうまく行くコツと言えます。「仕込み」のネタを集めましょう。

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