<月刊AMI>2008年6月号 Vol.83 ■△▽●○□


1。はじめに


 今月からガソリンが170円/l代に突入しています。
クルマが資本の運送業やタクシーなどの方々は、直接、響いており大変な状況のようです。
一般の会社も「動き回ってナンボ」という状態のところは、徐々にボディブローのように影響を受け始めています。
まだまだ「節約」できるものが残っていますが、それも限度があります。
私は、今こそ「ICT時代」と主張しています。
「選択と集中」と言いますが、重点的に攻めるお客様とそれ以外を明確にして、「無人営業」のご指導をしています。
一口では語り切れないですが、今こそ「ICT戦略」が重要と思います。 


2。パターンを読む


「成果」=f(能力、やる気)
「能力」=Σ(知識)xΣ(経験)
「やる気」=「根性」
Σ(経験)==>パターン
「パターン」&「やる気」
=ゲーム感覚の営業


上に掲載しているのは、営業会議でお話した内容です。
「成果」は、「能力」と「やる気」という2変数が大きく影響しているのです。
「能力」は、Σ(知識)xΣ(経験)と表現しているように、教育や実践を積む事でドンドン向上する筈なのです。
が、しかし、そうではない人もいるのです。
何度も何度も覚えられない人、何度も何度も同じ失敗する人が現実にいるのです。私には、信じられな〜い状況です。

何故、一度で覚える事や、前の経験と照らして「連想」する事ができないのでしょうか?
 個々の問題があるのでしょうが、全く、能力不足が原因だと思われないのです。
それは、根本的に「やる気」という変数に関わってくるのです。
私は、「これは良い」と思うとメモをしたりして、忘れない仕掛けをします。
そして、メモが散逸しない内に、何らかのカタチで手を打ちます。
言葉ならば、出来るだけ引用して使うようにしています。
使うと不思議ですが、最初にイメージした内容と変ってくる事もあるのです。
 このように、即実践という主義なのですが、それが、私のコツなのです。

 「経営コンサルタントという職業だから当然でしょ」という声が聞こえそうですが、「KY」ではダメなのです。
空気を読むという意味では、連想力を働かす必要があるのです。
お客様の空気、世間の流れを読むという事からアドバイスや時には叱咤激励もするのです。
このベースは、今までの蓄積した経験が重要なのです。
私も経験のない事は「連想できない」のです。
もう、コンサルタントとして満13年の経験を積んで、成功体験も失敗体験も積重ねて来たのです。
その経験の蓄積から、今、目の前で起こっている現象と結びつけをフラッシュ・メモリーの中で一瞬のうちに行なうのです。

 これを「連想」と呼ぶか、「神様が降りた」と呼ぶかは別の問題なのですが、私は、自分の直観力に従って、時には「瞬間湯沸かし器」の状態になるのです。
本来ならば、冷静に対応するのがオトナの流儀なのでしょうが、私は、真剣なので敢えて「瞬間湯沸かし器」も辞さないのです。前にも書いたと思いますが、「魂」という漢字は、鬼になって云うと書くのです。
冷静な鬼は、お客様にとってどんな存在なのでしょうか?
 私は、顔を真っ赤にして叱っている方が、お客様は、後味が良いのではないかと思っています。
それで「魂」が入って欲しいのです。
 学習効果と言いますが、失敗や嫌なことから逃れるために知恵を出すのです。
経験からパターンを読んで、先手を打つようになって欲しいのです。
その為に、「瞬間湯沸かし器」になるのです。

 「パターン」を読む事は、何事にも重要な事です。
競馬をする人ならば、天気や騎手などの情報を重要視している筈なのです。
他の遊びでも同じです。たまに「ボーンヘッド」という状態もあるかも知れませんが、自分の事なので真剣にやっている筈なのです。
ところが、仕事となると途端に受身になってしまい、買ってくれる客にだけに営業するのでは、どういう事かと叱りたくなります。
もっともっと前向きになって、お客様のパターンを読んで、次の一手を仕掛けるというゲーム感覚で営業を楽しんで欲しいのです。
ホントに、もっともっと前向きになって欲しいと思っています。





3。さいごに

 「楽笑」さんという方がおられます。
「遊書」って独特の境地ですね。
インターネットで検索すると約125,000件ヒットとあります。
結構、広まっているようです。相田みつおさんの癒し系の書は、以前から、いろんな所で見かけますが、多くの方が作品を書いておられるようです。
「百歳人生」って言いますが、いつまでも元気にいるには、趣味を通して、多くの人と交流するのも重要な事だと思います。
楽笑さんは、一代で起したBMW販売店をご子息にバトンタッチされて、会社の2階に自分専用の「庵」をつくられて創作活動されています。人気があって、多くの方が全国から来られるようです。
親から教わった船場に伝わる商人魂を気楽にお話されて、ご自分の作品をどんどんプレゼントされているのです。
こういう生き方も素晴らしいですね。
間接的にBMWのファンを創っておられて、日本一の販売店になっているとの事です。
本当に、素晴らしい生き方だと思います。見習いたいですね。

 
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