<月刊AMI>2008年7月号 Vol.84 ■△▽●○□


1。はじめに


最近、私の回りでは、お世話になった方が65才になり退任されるケースが多くなっています。
先日もトヨタ自動車のUさんが退任されて、当分の間は、何もせずにスローに生きるとおっしゃっていました。
まぁ、トヨタOBですから年金額には不足がないので、あくせくせずにゴルフ三昧もいいのではないかと話しました。
私は、今月、59才になります。「前厄」だそうです。
京都の石清水八幡宮でお祓いして頂いていますが、「還暦」という厄年を迎えるにあたって、大きな事が起こらないように願っています。
私は、42才の厄の時にお祓いをしなかったので、大変お世話になったF社長から離れることになったのです。
別に、過去を悔いている訳ではないのですが、Uさんの話を聞くと自分も同じだったら結構な暮らしが待っていたと思うのです。
 船井先生曰く「過去オール善」なのです。このように、独立して皆さんにコンサルタントとして可愛がっていただけるのもそれがあったからこそなのです。感謝しています。



2。セルフ・エスティーム

右の絵は、「花まる」と呼ばれるもので、小学時代に先生がテストや作文に 書いてくれたのを思い出しますね。
2重マルに、花びら模様をあしらっている ものです。
2重マル+αなので、飛び切り「良い」という風な意味があるように 思っています。
皆さんもご経験があると思います。やはり、うれしいですよね?

 私は、今月、創業13周年になるのですが、経営コンサルタントという「自分」 という商品を売る商売で、しかも、会社として社員を雇い独自の「一番商品」を磨き続けることが出来た大きな要因の一つに「花まる主義」というものがあったのです。
独立する時に、先輩から、「毎日、寝る前に今日一日の内でよかった事を見つけて、それをイメージして眠りなさい」とアドバイスされたのですが、私は、自分なりの実践法として「手帳」に「花まる」をつけるよう にしたのです。
そうすると、面白いことに、どんなに最悪な一日であっても「◎」 が見えて来るようになったのです。

 右の絵は、「○(マル)のメガネ」というものです。
これは、トヨタの鍔本先生に 教わったのですが、世の中は「X(バツ)のメガネ」を持つ人が多いのだが、この 人たちの特長は、何事も「X(バツ)」ばかりに目が行くことなのです。
よく他人の 悪口ばかりを言う人がおられるのですが、まさに、その人の特長なのです。
ところが、「実行」を優先する人の特長を調べてみると「〇(マル)のメガネ」を持っていて、いわゆる、長所伸張法で人を伸ばして行くのです。
これは、他人に対してばかりでなく、自分に対しても同じような傾向があるのです。
ちょっとした長所を見つけて、それをとっかりに「動く」ことによって、ドンドン、進んで行くのです。
この逆の「X(バツ)のメガネ」の方は、自分に関する事でも「悲観的」な見方しかできずに「どうしよう、どうしよう」と思うばかりなのです。

 この「花まる主義」と「○(マル)のメガネ」をミックスしたようなのが「セルフ・エスティーム」というものなのです。
Webで検索すると約14万ヒットという事なので、この「セルフ・エスティーム」という言葉は、結構、広く知られているようです。
ある団体が、この言葉を次のように 「自分を肯定的に認め、自分に自信を持ち、他人に思いやりを持ちながら、自分を価値あると誇れる気持ち」 と定義しています。
すなわち、この定義を私のケースに当てはめてみると

「自分を肯定的に認め、自分に自信を持ち」・・この辺は、「花まる主義」が相当する
「他人に思いやりを持ちながら」・・「〇(マル)のメガネ」で相手の長所を伸ばすようにする
「自分を価値あると誇れる気持ち」・・毎晩、お客様の役に立ったと自惚れる

という事で、独自の「セルフ・エスティーム」実践法になっているのです。
 皆さんの「セルフ・エスティーム」法は、どんな方法でしょうか?
毎晩、奥さんと晩酌をしながら、今日一日を語り合うのも素晴らしいですね。
趣味の世界で、いろんな方と羽を広げるのも良いですね。
「釣り」などで、遠くへ遠征して、釣果を語り合うのも素晴らしいですね。・・。
その他にも、皆さん、独自の実践法を持っておられると思いますが、それをハッキリと認識して、自分流の「セルフ・エスティーム」実践法とされる事をお薦めいたします。
私は、13年の経験でお薦めします。





3。さいごに

 創業13周年を向かえる事ができてお客様各位に心から感謝を申し上げます。
さて、この13年間にいろんな壁を乗り越えて来て「ちょっとの差」の重要性を痛感して来ました。
この「ちょっとの差」をエッセーとして書いて見ました。
先行して友人に意見を伺っていますが、結構、お世辞も入っていますが「おもしろい」と評判が良いようです。
ホームページに公開して、PDFファイルですので容易に印刷をしていただけるものにしています。
私のような未熟者のエッセーですが、それなりに、読む方の心を動かすようです。
ぜひ、皆様もよろしくお願いします。 

 
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