<月刊AMI>2008年9月号 Vol.86 ■△▽●○□


1。はじめに


 「ちょっとの差」という本をインターネットで売り出しています。
デジタル出版と言うそうですが、この本の場合、定価300円なのですが、カードなどを使って購入し、ダウンロードされたデータを画面で読むという仕掛けになっています。
 もちろん、通常の本よりも紙に印刷しない分、お安くなっています。
私の経験では、1冊の本で、1頁、心に残るものがあれば、儲けものと思っています。
その儲けものの頁だけを印刷しておけば、いつでも手元にあって読めるとよいと思っています。
そういう意味では、ピッタリの方式です。
 ともかく、私の最初の本になります。300円の評価は、人によって違うと思いますが、徐々に、売れています。
ぜひ、皆さんも1冊よろしくお願いします。



2。北京オリンピックに学ぶ

8月8日から24日まで開催された北京オリンピックは、皆 さんもTVで観戦された事と思います。
私は、お盆休みにい ろんな競技を見ました。
柔道、レスリング、水泳は好調(?) だったので、興味深く見ました。

テレビ放送は、NHKを見ることが多かったのですが、民 放では、右掲のようなコマーシャル・メッセージが流れていて 、ナレーションも絶妙でした。
「人より努力できる才能」は、 「人より」と言う前提があり、「才能」というものの考え方をうまく表しています。
また、「努力のやり方を知っている」というメッセージでは、「努力」には、創意工夫が必要だという風な意味合いを込めているように思いました。
最後の「努力は夢への近道」というメッセージは、「努力」と「夢」の関係性をうまく示していると思います。

 ところで、このメッセージを自分に当てはめるとどうなるでしょうか。
「人より努力できる才能」というものを見つけているでしょうか。
その「努力のやり方を知っている」でしょうか。
才能を発見して、その才能を磨く方法を知るという事は、非常に重要な事であります。
ここが大きな課題なのです。
よく言われる事なのですが、就職して、すぐに「これでよいのか」という疑問にかられて、すぐに退職する方もおられます。
一時期「青い鳥シンドローム」と呼ばれた現象であります。
期待と現実のギャップに直面して「こんな筈ではない」という思いが勝ってしまうのです。

 「石の上にも3年」とか「桃栗3年、柿8年」という格言がありますが、最初は、だれでも自分の才能というものをシッカリと把握できていないのです。
すぐに結論を出すのではなく、ともかく、3年頑張って自分が出来ることを見出すという意味があるように思います。
この「ともかく、3年」が「人材育成」の第一歩であります。
しかしながら、現実的には、企業内に「よいモデル」がいないと「つまらない」という印象からスタートしてしまうのです。
本当に、職場の人的環境づくりは非常に重要ですが、現実的には、Inprinting(刷り込み)というのですが、このようにマイナスの印象が刷り込まれてしまうケースが多く、また、不運と言わざる得ないのです。 

私は、「努力のやり方」は、「よいモデル」から学ぶのが一番と考えています。
いわゆる「盗め」という方法です。
「よいモデル」は、そういう意味で重要です。
これは、「だれ」というの特定の話ではなく、先輩となる方々全員に共通することなのです。
「よいモデル」になるという前向きな意識が重要なのです。私は、皆さんの会社がドンドン変化して行くと思っていますので、この「人より努力できる才能」「努力のやり方を知っている」「努力は夢への近道」という3つのメッセージを皆さんに噛締めていただきたいと思うのです。

企業の教育は、OJTが基本ですが、先輩社員がイキイキとして新入社員のモデルとなり、さらに「才能」が開花するように適性(長所)を把握して、「才能」を伸ばすように「やり方」をアドバイスするようになって頂きたいと思うのです。
そして、その結果、新しい人が「人材」として「夢」を持ち、その「才能」を開花するように努力するという好循環が生まれると期待しています。
貴社では、いろんな「勉強会」が盛んに行われるようになっています。
参加する方としない方に分かれているようですが、私は、「好奇心」や「向上心」が重要と思っています。
もっと、勉強するようになって頂きたい方が多いように思います。
「変る」ためには、勉強することも重要です。
ぜひ、勉強会に参加されて、一つずつ、知識を増やして「よいモデル」になって頂きたいと期待します。




3。さいごに

 ホームページの「無料メールセミナー」(http://www.web-ami.com/mailsemi.html)を始めた。
Wordでセミナー用の原稿をつくり、nameさんという箇所を置換する方法でパーソナル性を込めた。
また、毎号、アンケートを送ってくれたら次号を送る方式にした。
メールなので、どれ程、理解してくれるか心配だが、最初の2件は順調にラリーが出来ている。
この方式でも理解されていると思うので喜んでいる。 

 
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