<月刊AMI>2018年2月号 Vol.198 ■△▽●○□


1.「星野」さんに学ぶ自分流の「若さ」

実は、正月休みに気が付いたのですが、今年、数えで70才、つまり、「古希」を迎えた事になりました。
60は還暦で、その次の長寿祝いです。
私は、幼い頃、病気がちで近所の医者に「60まで生きられるかなぁ」と言われた程、よく病気をしていました。
母は、この事が長い間心配だったのです。
今、母は93才で老人介護施設にいますが、この「喜寿」の話をすると本当に喜んでくれました。
母の感想は「70に見えないな」でした。
これから、「喜寿」(77才)、「傘寿」(80才)と続いています。
星野仙一さんは2つ上の方でしたが、満70才(数え72才)で膵臓ガンの為に亡くなられましたが、若い時に元気一杯でも長寿とは限らないものですね。

 しかし、星野さんは「星野さん、らしい生き方」を貫かれたと思います。
右掲は、過去にもご紹介しているサミュエル・ウルマンの「青春」という詩で、真ん中にある3行が有名なのです。
それを公式化して、「若さ」=「信念」x「自信」x「希望」としました。
星野さんは、野球一筋という信念で実績(現役でも監督・GM)を積んで来られたのですが、その発言は、常に「前向き」で「希望」を抱かせるものだったのです。
体力の衰えを表面に出さずに殿堂入りの記念パーティに出席されていたのです。きっと、この時も病魔に勝つ自信があったのだと思います。
サミュエル・ウルマンが「人は信念と共に若く、疑惑と共に老いゆる、人は自信と共に若く、恐怖と共に老いゆる、希望ある限り若く、失望と共に老い朽ちる」と書いているように、「疑惑」や「恐怖」そして「失望」であってはいけないのです。
星野さんは、きっと、「プラス発想」の名人で「疑惑」や「恐怖」そして「失望」とは無縁だったのだと思います。
なにせ、ドラフトで巨人に裏切られて中日に入団したのですが、そんな巨人に対して闘志を燃やして王や長嶋と戦いV9で止めるのに大きく貢献したのです。

 星野さんの話から私の事に戻りますが、私は、母の感想の通り「70には見えない」とよく言われます。
しかし、それは見かけの若さであり、本当は虚弱体質という不安を抱えています。
その上、一昨年、大動脈瘤を発見された時は、大いに「恐怖」に陥り内向きになりかけました。
この大動脈瘤という恐怖は検査と投薬を繰り返して、現在は進行せずにおり、お蔭様で、少し、疑惑や恐怖から解放されています。
お蔭様で「健康」については、普段は余り意識していませんので、自らの「信念」と「自信」を確保が出来れば、残るは「希望」なのです。
なにせ「古希」ですから大きな希望は抱いていませんが、3人の息子家族の安穏な暮らしをベースに4人の孫たちの成長という希望があります。
また、三番目の息子は一緒に仕事していますが、最近、実力がついて来て、お客様の業務改善にシステム構築で貢献するようになっています。
何も息子だから成長を喜ぶ訳ではなく、若い人が自力を発揮するようになる姿は頼もしい限りです。
その姿を見守る「喜び」は掛替えないものです。

 私の今後は、「実績」に裏付けられた「信念」をベースにしながら、若い人が育っていく事を支援ができれば、この上ないことであり、次世代育成で世の中に貢献するという「希望」が叶う事になるのです。
その為には、自身が陳腐化してはなりません。
去年末にスマホに切り替えて、若い人と同じようにSNSを楽しむようにしています。
可能な限り興味を持ち続けて、若い人と乖離しないようにして行きたいと思っています。
その他にも、いろんな事に興味を持ちたいと思っています。
その「興味」が「希望」を生んでくれると確信しています。


2.最後に
時代はAIの進化やIoTと呼ばれるようにネットワークが進化して利用者のサイドに立てば、うまく活用すれば非常に便利な時代になりましたが、逆に、利用者の接点に「人」が存在したのですが、例えば、窓口オペレーターや郵便などの人手が不要になっています。
このように、単純な作業では人手が不要になり、省力化が進んでいます。
この流れにも付いて行かないと「デジタル・デバイド」という言葉通りになります。
古希を迎えましたが、若い人に相談しながら、この流れに乗って行きたいと思います。


月刊AMIトップへ