<月刊AMI>2021年1月号 Vol.233 ■△▽●○□


1.一年の計

 令和3年になりました。私は丑年生まれなので72才になります。
70代も2年、つまり5分の1が経過し、昨年は加齢を実感しました。
実は、10月に交差点で赤信号になりかけたで走って渡ろうとしたら右のふくらはぎを痛めて、これが、なかなか治らなかったのです。
約1ヵ月半、いろいろと試行しましたが、最終はお風呂でふくらはぎを揉むようにしたら、ほぼ治った感じに戻りました。老化を実感しました。

 孔子は論語で70才は「従心」と言い「心の赴くままに生きるが矩(法)をを超えないようにわきまえる」と教えてくれています。
体力の変化に気づくようになり身に染みる教えです。
右掲は、12月に大阪府神社庁が出した「お札」です。
私は、健康の為に氏神様にお参りしていますが、毎月、お札を楽しみにしています。
コロナ危機で経済活動が厳しい時代で心が殺伐としがちですが、この「お札」に出会ってハッと気づきました。
私は「心をつかむ」と言っていますが、それではムリで「そおっと大切に」という事が重要なんだという諭しで、72才ですが身に染みています。
名古屋のH商会のS社長は社内報で「自分を無にして、お客様へ役立つように」と書かれていますが、「そおっと大切に」と包み込むと言うのもS社長の言外の意図かも知れないと気づきました。
また、読売新聞の編集手帳に「3つの‘かける’」(気にかける、声をかける、手をかける)がありましたが、これも「そおっと大切に」の実践手法として重要な事と思います。

 さて、「一年の計は元旦にあり」と言いますが、私は、京都のお客様でメール販促を始めました。
インターネット上のホームページから対象データを抽出するソフトがあり、例えば、「設備工事」で京都と滋賀で検索して、メール・アドレスや会社名や電話・Faxなどを入手する事ができます。
このデータを別のメール配信ソフトで送信するとお客様が開封したか、どのリンクをクリックしたかが「見える」ものです。
ターゲットの反応が見えるので、その状況に応じたメールやFaxを送り、レスポンスを待つものです。
非接触時代で営業活動が難しいですが、既存客にもリピート品以外の情報を送信して深堀も行なっています。
正に「営業にマーケティングさせない」という事です。
例えば、テレアポで新規開拓を行うとストレスは非常に大きいものですし、Faxも迷惑と返されますが、メールはそこまでの拒否反応はないのでストレスが少ないのです。
また、メールとHPを連動させて問合せフォームでレスポンスを得る構図で確かにレスポンス率が低いですが「量」でカバーする方法です。
そして、レスポンスがあれば営業の出番なのですが、非接触時代なのでメールや電話のやり取りで商談が進むのです。
これは、既存客への新規商品案内にも役立ちます。
意外に、営業が商談に行っても「新規商品」を切り出すタイミングが難しいのです。
多くの場合、帰り際にカタログをそっと渡すというスタイルになりがちですが、メールなら既存客なので読んでもらえる確率も高いし、その開封やクリックの状況も見えるというのは、新しい時代のマーケティング手法と確信しています。

 「少数精鋭」という言葉がありますが、「やり方」を変えて「客」を炙り出し営業がクロージングする流れで精鋭化できると確信します。
経営は「ちょっとの差」というのがサラリーマン時代に故福井社長から教わった言葉ですが、毎月、コンスタントに1件でも新規開拓や深堀営業をする積み重ねなのです。
つまり、「ちょっとの差」を飽きずに持続する風土づくりで実現できるという教えです。
メールもFaxもHPも弊社で行なえるので、お客様の発展の為に「ちょっとの差」に貢献したいと思います。
「一年の計は元旦にあり」ですが、今年はメール販促を手法を加えてシフト・チェンジでお客様に貢献したいと思います。
2.最後に
 「寄る年波」という言葉を実感するようになりました。
衰えて行く体力に対して、「希望」を持つ事で補うしかないと実感しています。
「自分を無にする」という事は、他者に貢献する事が負担にならない事でもあると思います。
「無」なって出来ること、これが故堀場雅夫さんが言っていた「Joy & Fun」につながると確信しています。
自分の出来る事を楽しみ、それで他者に貢献して喜ばれて元気が出るという構図です。そんな事を実感しています。


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