<月刊AMI>2022年10月号 Vol.254 ■△▽●○□


1.大動脈瘤の手術

実は個人的な事ですが2016年2月の健康診断で大動脈瘤が発見されました。
右掲は大動脈のイラストですが、□で囲った心臓から出て首に繋がる3本の頸動脈そして弓部大動脈までの部分がCT映像から大きさを測ると約52oという事、主治医は55oが手術の基準という話でしたが、専門の大阪警察病院へ紹介して頂き専門医の診察を受けると50oが基準と説明して手術を進めるが、高齢者であるので拒否して6ヵ月毎の経過観察で様子を見ていました。
それから、6年半が経過して計12回の経過観察をしましたが、計測値が50〜52oの範囲で変動はありませんでした。(普通は30oとの事)

 ところが、8月の経過観察で突然「毎年1oずつ大きくなっている」と驚かされ手術を促されました。
実は4人目の先生で、全員が共通して50o基準との事でした。
ちょっとショックを受けて帰宅途中に近所の喫茶店でモーニングを食べに入りました。
心配したママから訊かれたので「手術とちょっと驚かされて今度は来月再検査と言われた」と話しました。
実際、手術は初日6時間翌日2時間の大手術でICUで昏睡状態なので避けたい気持ちで一杯でしたが、丁度、居合わせた近所の方が「天の声かも」という話があり、少し気分が変わりました。

 故船井先生の教えに「必要必然」がありますが、6年半前は母が介護施設に入っていましたので大手術はムリでしたが、2年半前に亡くなり相続した実家をリフォームして三男が入居、生活するようになり、現在は仕事は一緒だが別居している状態になっています。
また、3年前に2025年事業承継と決めて準備を進めており、さらに、トヨタ販売店時代の部下だった山口さんも出向先から戻って社内で一緒に仕事するようになったと環境が変わって、今はいろんな面で安定した状態です。

 「天の声」を思い出し、今なら手術しても大丈夫と判断してお客様に事実を報告して了解を得ました。
9月1日に大阪警察病院に行き手術の相談して、お客様に影響が少ないタイミングを考慮して10月13日入院、17日18日手術で退院は2週間後という具合に決まり、事前指導で術後の生活スタイルの習慣化に取り組んでいます。
大動脈を人工血管に変えるので細菌に弱いそうで、例えば、歯が痛くなったら即歯医者にかかって炎症を止める事や予防に朝・昼・晩・寝る前の4回、舌ブラシ、歯間ブラシ、歯ブラシの3点セットをするという事、そして、食事では生ものを避けて中毒にならないようにという事です。
勿論、感染症対策で3密回避も言われています。
この習慣化が意外に難しいです。
特に、昼食後の歯磨き3点セットは時間的に難しいので忘れがちです。

 大動脈瘤になる原因は「動脈硬化、高血圧、喫煙、ストレス、高脂血症、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、遺伝などのさまざまな要因が関係する」とあります。
「大動脈の壁が弱くなっている部分がふくらんでできる」とあり、私の場合、形状的には全体的にふくらんだ紡錘状瘤なので、ほぼ高血圧ではないかと思っています。
血圧が高くなる原因は、肥満、塩分の摂り過ぎ、ストレスや喫煙などとの事ですが、10年程前は94kgで見事な肥満でした。
その後、一年発起してダイエットに取組み今は72kgですが時は遅しでした。
皆様も成人病予防の為にも健康管理を意識した生活習慣を身につけて頂きたいと思います。
変えるのは難しいですが、大病になってからでは更に厳しいので、ぜひ、スイッチを入れて継続される事をお薦めします。
2.最後に
 私の6年半前は66才の時で、普通のサラリーマンだったら定年退職していました。
自営なので年1回の検診を受診できましたが、胸部レントゲンで発見されました。
10年前は94kgだったのでダイエットでウオーキングを始め6年半前は82kg、今は72kgと減量できています。
多分、検診に行かなかったら気づかずに過ごしていたかも知れません。
何が幸いするか分からないのが人生ですが、今回手術して安心して暮らせるようになるので前向きに考えています。


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