<月刊AMI>2022年11月号 Vol.255 ■△▽●○□


1.Reborn & Reskilling

右掲は、ピンクのクラウン。
トヨタは10年程前に「Reborn」と言ってクラウンのイメージを一新しようとしました。そのイメージカラー。
でも、斬新すぎて不発に終わった。
クラウンはトヨタを代表する高級車だったが、法人需要容のイメージが多く、レクサスや外車の高所得者層に支持されなかった。
それから10年、今、次のモデルチェンジを予告して再挑戦している。
この姿勢に感服。
さすが、トヨタと思います。
コロナは既に消滅、カローラも存在感が薄れて来ているという流れ。
クラウンのブランドを維持するのはかなり厳しいようですが、来年発売を予告するマーケティングを展開しています。

しかし、「Reborn」は生まれ変わるという事ですがトヨタですらブランドを一新するのに手こずっているように「言うは易し」です。
実は私も今が「Reborn」のチャンス。
若い時から機会ある毎に変化して来ました。
就職時は「コンピュータをやりたい」と言って故福井社長と出会ってトヨタ系販売店に就職、当時は「金食い虫」と呼ばれていたが「車検DM」で「クルマが売れるコンピュータ」のミッションを実践し、全社オンラインやSISでテレマーケティングを開発、途中、システム開発がない空白の3年間は他社のシステム開発にチャレンジして1億円を稼いだ。
関連会社では自社に日本LCAのDIPSを導入して「羅針盤」というパッケージ開発、自身は自費で船井総研の客員経営コンサルタント養成学校へ通い「船井流」を学び、手掛けた開発案件の完了をもって独立起業して他社が手掛けないFaxDMで経営コンサルタントを始めました。

最近、「Reskilling」が叫ばれてしますが、変化するにはskill(技術)が一つの大きな要素になります。
「コンピュータをやりたい」には大学主催の自主講座でコンピュータを学び、「コンサルタントになりたい」にはトヨタ方式では中小企業にギャップが大きいので流通業の船井総研で学びました。
このように、私の場合、変化の前に新しいスキルにチャレンジして来ましたが、今回の大手術で人生の大転換期に来ました。
FaxDMはライフワークなのでListAという電話帳データベースからリスト抽出するアプリ、メールDMは配配メールでHTMLメール、会議にはZOOM、セミナーにはウエビナー、遠隔操作にはチームビューワー、HPはCMS方式の物を導入して自分でメンテなどを準備しています。
これらを使って「大転換」を入院中に模索しました。

その答えの一つが「週1副社長」。
コンサルティングは月1回が多いのですが、例えば、チームビューワーを使えば、お客様のパソコンに入って必要なデータを入手して資料を作れるので、ZOOMを使ってオンラインで資料を使ってPDCAの会話が可能になります。
「伴走型」という言葉が流行っていますが、お客様の一歩前を走りリードすると同時にCAHF(Check,Advice,Help,Follow)サイクルを回して実践して成果を挙げるように支援する事が重要です。
このようなスタイルで密接に会話するのが「週1副社長」のイメージ。

確かに、副社長は気楽な立場ですが、社長の懐刀として73才の経験を活かし、さらに、社内のシステム開発力で支援するのです。
例えば、「Reskilling」で言われているのは「システム」と「デザイン」が専門性の高い2つのスキルですが、この両面をワンストップで実践できる企業です。
EDIデータを取り込んでお客様の独自性に応じた品番チェック・在庫管理・外注管理・出荷管理などを出荷係のパートの方が行えるサブシステムを提供しています。
デザインでもFaxやHPで貢献していますので、中小企業のウイークポイントをカバーする存在として真の「伴走型」を展開しています。

これからの「Reborn」は、このスキームを活かすコンサルティングを若い人たちと一体となって展開する事です。
マーケティングはある程度自分で出来ますが、ソフトウエアの進歩が速いので若い人に頼って行こうと思っています。
「Do指示」というコンセプトはサラリーマン時代の営業支援システムですが、これを若い人たちと一緒に展開してお客様の繁栄に貢献したいと思っています。
その自分の役割を整理できたと思っています。
2.最後に
 最近、職の流動化でリスキルリングの言葉を耳にします。
転職はリボーン(生まれ変わり)なのでリスクが大きいです。
今まで築いた物をベースに転職もあり得ますが、世の中はデジタル化で過去の財産を活かせなくなっているのも事実です。
そこで、「やりたい事」を実現するという手法としてフリーランスが多くなっています。
しかし、やれる事は限られるので多くの仲間を作ってアライアンスを組む事になります。
つまり、「縁・運・つき」の3要素に恵まれる事がポイント。


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