<月刊AMI>2002年3月号 Vol.9 ■△▽●○□

1.最近感じること・・「スピード経営」

前回も企業・お店の「陳腐化」について触れました。「繁盛しないお店」の定義を船井先生は「つきのない商品が顔をきかせている店」とされています。

「つき」がない商品を入れ替えるには「見切る」ことが必要です。
また、「圧縮付加法」に従って現在の商品を8割のスペースに押し込むという強制的な姿勢で、新しい「顔」を増やして行かないと効果が見えません。

「スピード経営」という言葉はよく知っていますが、どのようにすれば経営が変わるか分からないものであります。
「スピード」を出すには「過去のしがらみ」を捨てることであります。

この「捨てる」というルールが基本になります。

お店では「見切り商品」をリストUPする事から始まります。
決算書に在庫として残さないと赤字になるという理由で倉庫に山積みするのは勝手ですが、お店に山積みできるのは「超目玉」として見切る場合であります。
そうでないとお店に「つきのない商品」が顔を利かすことになります。

勿論、倉庫にいても「お金」になりませんので、必ず、対策を講じる必要が生じます。

「物」→「金」に変換することで始めて現実の利益が出るものであります。

「見切り商品」を超目玉化して「リニューアル・セール」を企画するのが一般的であります。

ともかく、経営者がよいと確信することがあれば、「しがらみ」を捨てて早く行動することが重要なように思います。

この「行動」がなければ、問題点もしいては利益も生み出してくれません。

グズグズする性格の方は、「スピード経営」を実践するようにされては如何ですか。

2.ちょっと役に立つヒント!・・つきを味方にするコツ

「つき」は週刊AMIでも少し触れましたので、何だか「つき」という「運」に頼っているのかと思われがちかも知れませんが、現在のような経済環境ではこの点を再検討するのが重要と思うからであります。

ここでは、週刊AMIと少し角度を変えて考えてみます。

例えば、同じ経験をしていても成長する人と成長できない人の2タイプに分かれることは皆さんも経験されていると思います。

いい情報に接しても同じ現象があります。

「本」を読んでもただ読んでいるだけでは何も身に付かないものです。

「ルール化」という言葉がありますが、本の中で自分がいいなと思うことをピックアップして自分の言葉に置き直すことや、実際に実践して見ることが重要であるという事です。

本にマークするなどの作業される方も多いと思いますが、それを手帳などに書き写すまでレベルUPしていますかという事であります。

自分の物にするには、作業や行動が必要であります。

「つきを味方にするコツ」とは、筆者は、対象と自分の関係をより短くする行動パターンを身につけることであります。

少し無駄かも知れませんが、面白いというモノはすぐに購入するのも一つの手段であります。 展示会などに行って興味をもった商品を仕入れてみるのは如何でしょうか。

高額ならば、慎重にならざるを得ませんが、ポケット・マネーで買える商品も結構あります。

当社の和歌山のお客様は、東京や大阪などへ出張した際に話題の店に足を伸ばして、興味をもった商品を購入されています。

この積極性が和歌山で一番の店にしていると思っています。

皆さんも身銭を切って、即購入する姿勢で「つき」を呼び込んでみてください。



3.さいごに・・「報告・連絡・相談」:当社の実践法

「ホーレンソー」の重要性は、栄養面だけではなく人間関係の面で重要であることは皆さんもよくご存じであります。
なかなか「言うは易く、行なうは難し」の問題であります。

ともかく、皆が忙しいのでコミュニケーションを直接行なうのは困難であります。

このような中、当社では、ホームページを使ったコミュニケーションを3つ用意しています。

それは、
1.社内用の日報報告の掲示板、
2.A社内用の意見交換用の掲示板、
3.Bホームページでオープンにしている掲示板

の3種類であります。
ホームページを活用しているので、大阪・名古屋・東京と離れていても「一元管理」が出来ています。

勿論、社内用のものをオープンにしていませんので、インターナル性を確保できていると思います。ホームページの掲示板ソフトは、無料のものを使っていますが、一人の発言に対して繰り返してコメントのやりとりが可能なので重宝しています。

皆さんも3のホームページの掲示板にアクセスして、意見交換に参加していただけないでしょうか。
結構楽しいものになると思います。


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