すべては「クルマが売れるコンピュータ!」で始まった!
栩野正喜


第3話 「火入れ式」

昭和50年12月8日(?)だったと記憶していますが、IBMシステム32が導入設置されました。この機械は、当時の革命機で、CPUが32KB(信じられますかKBですよ)、ディスクが9.1MB(メガですよ)、ラインプリンターはANK96文字のベルト印字で120L/分というシロモノです。今のパソコンと比較するとビックリしますね。これが1700万円もしたのですよね?!
ともかく、「火入れ式」を行いました。福井社長がコンソールのタイプから「FUKUI」とキーインして、それがプロシージャ-となってプログラムが走って

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とラインプリンターが打ち出して、セレモニーが始まりました。
社長が関係者の前で「クルマの売れるコンピュータを開発せよ」と話してくれたのを思い出します。これが今日まで続く生涯の「目標」となって来た訳であります。

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