すべては「クルマが売れるコンピュータ!」で始まった!
栩野正喜


第89話 「転職へ」・・人生は2度ない!A悪循環がまわる!

いつも私のことを見てくれていたM重役は、私に「業務の改善をして欲しいのだ。期待しているよ」と声をかけてもらいましたが、嬉しいのですが心に「響く」というものではありませんでした。「しゃーない!業務課長でもやるか!!」って感じでいましたが、別フロアーにある業務部に行くと担当役員から、役席ではなくラインの席にしてくれと言われて、またまた、ムカッときました。「勝手にしやがれ!」ってな気分でいました。
それでも、業務への異動の準備を始めました。コンピュータ室にある私の資料を段ボールに詰める作業をしましたが、業務部には、そんなスペースがないので自宅に持ち帰ることにしました。コンピュータで引き継がねばならない資料と改善で引き継がねばならない資料・・それらを除いた個人的な資料や書籍が主であります。自分で買った書籍ばかりですが、資料は厳密には会社の財産です・・でも、置いておくスペースがないので、自宅に持って帰ることにしたのです。
また、関係への電話での挨拶、IBMなどの関係者との引継、大阪トヨタさんなどの関係者への挨拶、トヨタの関係者との挨拶などを日々進めていました。こうしているうちに、だんだん心のしこりも薄れて、「業務」への「夢」みたいなものが芽生えてきていましたが、悪循環の輪が、この「芽」をつぶす事態が起こりました。
それは、まだ9月になっていなかったので、経営企画室室長という肩書きが残っていましたので、社長が経営企画の関係者を呼んで懇親会的な会合を持ってくれました。抵抗勢力の方々はいなかったのですが、内勤系のメンバーが呼ばれたのです。この席で、とんでもない事が起こったのです・・

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